ちらしの裏側に書くようなどうでもいい事を書き綴る場所。
そして同意者を得たい、そんな人。
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期待させて
もっと期待させて
それで、よかったらなんだけどさ。
あのさ、期待に応えてくれる?
「勘違いも甚だしい惚気た話」
ヴァイル×レハト
彼に興味を持ったのは他でもない徴持ちだから。
最初はそれだけだった。おもしろ半分で付き合っていたとも言える。だが、彼を知る度に何かを期待している自分がいて、その度に「それはワガママだ」「お門違いだ」と自制する。しかし彼はこちらの気持ちなど知らぬように明るく、それでいて真剣に、また本気で向き合っているように話すものだから、あっという間にヴァイルは彼に飲み込まれた。
暇を見つけては彼の部屋へ訪れて遊びに誘う日々。そして彼の答えはいつでも笑顔だ。
ヴァイルはその笑みを見る度に安堵し、また不安にもなるのである。
「レハトって暇なの?」
そんな事を聞いたのは不安から。
もしかしたら自分に合わせて彼――レハトが付き合ってくれているだけかもしれない。だとすれば、それはいつか破綻が来る。そうしたら、また自分は一人残されてしまう。
本当に、本当に、そうやって笑っているのは、本当に、本当に、本物なのか。
「何いってるんだ。君と遊ぶのに忙しいじゃないか」
レハトはニヤニヤと笑い、腕を組む。
「そーじゃなくって、俺と遊んでていいのかって事」
「はァ?なんだそれは」
きょとんと目を丸くして、レハトは首を傾げる。やがて「ああ」と頷き
「私の交友関係が狭い事を馬鹿にしているのか、性格悪いぞ」
ヴァイルの思わぬところへと思考が着地した。慌てて違うと言うと、今度こそレハトは怪訝な顔で真意を問うてくる。
「あの、えっと」
「というか。君こそ忙しくはないのか?私なんかに構ってる暇なんかある?」
「え?」
「私としては君が遊びに誘ってくれるのは嬉しいよ。私はここに来てあまり経ってないから知り合い自体少ないし。だけど君は元からここにいるから私以外にも話したい人がいるんじゃないのか?その、なんというか、気を遣ってくれてるんだろうけど、君は君のすべき事を――」
「ちょ、待って待って!レハト、ちょっとだけ聞いて!」
「ん?うん、どうした?」
「うん、あのさ」
ふ、と息を吐く。
話したのは自分は好んでレハトを遊びに誘っている事。それからレハト以上に気の合う人間がいない事。もしかしたら自分の為にレハトは好きな事をしていないのではないかと心配になった事。
話し終えたヴァイルをレハトは興味深そうに相槌をうった。
「残念だけど、君の心配は空振りだ」
無駄な心労だったなとレハトは言って、にやりと笑う。
「ヴァイル、私は君と一緒にいると楽しい。それを態度で示していたつもりだったのだが、なるほど、君は言葉にせねば分からない奴なのか、そうかそうか」
案外鈍いなとレハトは笑い、そっと腕組を解くとヴァイルと視線を合わせるように立つ。レハトの暗い色をした瞳の中に映るのは何処か嬉しそうにしている自分の姿。
気恥ずかしさに目を逸らそうとすると、レハトは「人と話す時は目を見て話すんだぞ」がっちりと顔を手で挟んで固定されてる。色気はないが、やはり恥ずかしくて体を引こうとした時
「好きだよ」
「え」
「好きな奴と一緒にいて嫌な奴なんぞおらん、心配なんかするな」
「あ」
「そういう事だ、分かったら出掛けるぞ」
「う」
固定を外され、レハトの手は自分の手を握り、そのまま中庭の方へと歩き始めた。
引き摺られるように歩きながら、何か言おうと口を開けて――しかし、どうにも言葉にならないままの音が漏れるだけで、結局ヴァイルは彼の背中を見つめて彼の名を呼ぶしか出来ず。
だが名を呼ぶとレハトはびくりと肩を揺らし立ち止まった。それからしばらくして、勢いをつけて振り向き
「よし、今から追いかけっこだ。私を捕まえてみろ!」
手を離したや否やレハトは走る。
「え?なに?ええ?ちょっ、待って、レハト!」
「うるさいうるさい!!さっさと捕まえてみろばーか!!」
少し離れた場所で舌を突き出したレハトが真っ赤な顔をしているように見えるのは、多分、気のせい。
自分と無理に付き合ってるんじゃね?と思ってたら、いきなり告白みたいな事されたよ、やったー、な話(身も蓋も無ぇな)
3週目がものすごく一方通行だったのでレハトから突っ込んでみた。
彼って書くと凄く男×男に見えて困る罠。
しっぴつじかん30分。見直しなし。特に決めたネタなし。
こういうのをぼんやり書くのも楽しい。
もっと期待させて
それで、よかったらなんだけどさ。
あのさ、期待に応えてくれる?
「勘違いも甚だしい惚気た話」
ヴァイル×レハト
彼に興味を持ったのは他でもない徴持ちだから。
最初はそれだけだった。おもしろ半分で付き合っていたとも言える。だが、彼を知る度に何かを期待している自分がいて、その度に「それはワガママだ」「お門違いだ」と自制する。しかし彼はこちらの気持ちなど知らぬように明るく、それでいて真剣に、また本気で向き合っているように話すものだから、あっという間にヴァイルは彼に飲み込まれた。
暇を見つけては彼の部屋へ訪れて遊びに誘う日々。そして彼の答えはいつでも笑顔だ。
ヴァイルはその笑みを見る度に安堵し、また不安にもなるのである。
「レハトって暇なの?」
そんな事を聞いたのは不安から。
もしかしたら自分に合わせて彼――レハトが付き合ってくれているだけかもしれない。だとすれば、それはいつか破綻が来る。そうしたら、また自分は一人残されてしまう。
本当に、本当に、そうやって笑っているのは、本当に、本当に、本物なのか。
「何いってるんだ。君と遊ぶのに忙しいじゃないか」
レハトはニヤニヤと笑い、腕を組む。
「そーじゃなくって、俺と遊んでていいのかって事」
「はァ?なんだそれは」
きょとんと目を丸くして、レハトは首を傾げる。やがて「ああ」と頷き
「私の交友関係が狭い事を馬鹿にしているのか、性格悪いぞ」
ヴァイルの思わぬところへと思考が着地した。慌てて違うと言うと、今度こそレハトは怪訝な顔で真意を問うてくる。
「あの、えっと」
「というか。君こそ忙しくはないのか?私なんかに構ってる暇なんかある?」
「え?」
「私としては君が遊びに誘ってくれるのは嬉しいよ。私はここに来てあまり経ってないから知り合い自体少ないし。だけど君は元からここにいるから私以外にも話したい人がいるんじゃないのか?その、なんというか、気を遣ってくれてるんだろうけど、君は君のすべき事を――」
「ちょ、待って待って!レハト、ちょっとだけ聞いて!」
「ん?うん、どうした?」
「うん、あのさ」
ふ、と息を吐く。
話したのは自分は好んでレハトを遊びに誘っている事。それからレハト以上に気の合う人間がいない事。もしかしたら自分の為にレハトは好きな事をしていないのではないかと心配になった事。
話し終えたヴァイルをレハトは興味深そうに相槌をうった。
「残念だけど、君の心配は空振りだ」
無駄な心労だったなとレハトは言って、にやりと笑う。
「ヴァイル、私は君と一緒にいると楽しい。それを態度で示していたつもりだったのだが、なるほど、君は言葉にせねば分からない奴なのか、そうかそうか」
案外鈍いなとレハトは笑い、そっと腕組を解くとヴァイルと視線を合わせるように立つ。レハトの暗い色をした瞳の中に映るのは何処か嬉しそうにしている自分の姿。
気恥ずかしさに目を逸らそうとすると、レハトは「人と話す時は目を見て話すんだぞ」がっちりと顔を手で挟んで固定されてる。色気はないが、やはり恥ずかしくて体を引こうとした時
「好きだよ」
「え」
「好きな奴と一緒にいて嫌な奴なんぞおらん、心配なんかするな」
「あ」
「そういう事だ、分かったら出掛けるぞ」
「う」
固定を外され、レハトの手は自分の手を握り、そのまま中庭の方へと歩き始めた。
引き摺られるように歩きながら、何か言おうと口を開けて――しかし、どうにも言葉にならないままの音が漏れるだけで、結局ヴァイルは彼の背中を見つめて彼の名を呼ぶしか出来ず。
だが名を呼ぶとレハトはびくりと肩を揺らし立ち止まった。それからしばらくして、勢いをつけて振り向き
「よし、今から追いかけっこだ。私を捕まえてみろ!」
手を離したや否やレハトは走る。
「え?なに?ええ?ちょっ、待って、レハト!」
「うるさいうるさい!!さっさと捕まえてみろばーか!!」
少し離れた場所で舌を突き出したレハトが真っ赤な顔をしているように見えるのは、多分、気のせい。
自分と無理に付き合ってるんじゃね?と思ってたら、いきなり告白みたいな事されたよ、やったー、な話(身も蓋も無ぇな)
3週目がものすごく一方通行だったのでレハトから突っ込んでみた。
彼って書くと凄く男×男に見えて困る罠。
しっぴつじかん30分。見直しなし。特に決めたネタなし。
こういうのをぼんやり書くのも楽しい。
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